インタビュールーム 朴葵姫(パク・キュヒ 2017年)

インタビュールーム:朴葵姫(パク・キュヒ)
リサイタルにむけて
(2017年8

朴 葵姫(パク・キュヒ)Kyuhee Park〈ギター〉

韓国生まれ。日本と韓国で育つ。3歳でギターを始め、荘村清志、福田進一、A.ピエッリ各氏に師事。東京音楽大学を経て、2014年ウィーン国立音楽大学、2016年アリカンテクラシックギターマスターコースを共に首席で卒業。ドイツ、ベルギー、スペイン、韓国他多くの主要国際ギターコンクールで優勝・入賞。日本、韓国、ヨーロッパで演奏活動をしている
NHKでのリサイタル放送が話題となるなど、今後の活躍が期待される今注目のギター界の新星。12年カーネギーホール(ワイルホール)での米国デビューを果たし、国内外のギターフェスティバルへ招かれるなど世界的にも注目を集める。
会場中を惹きつける音楽性と、とりわけ美しいトレモロ奏法の技術の高さは各地で絶賛されている。

CD特設ページhttp://columbia.jp/kyuhee/index.html
HP:http://www.concert.co.jp/artist/kyu_hee_park/
Facebookページ:http://www.facebook.com/kyuheeparkguitar

Q1 自分らしい演奏をするために大事にしていることはなんですか?

朴さん(以降:朴)まず、自分が何が好きかをはっきり見極めるようにしています、とにかく考えるんですよ。いろいろ試して、そこから見極めます。自分の人生観が音楽をより強く作ると思うので。

Q2 演奏会で大事にしていることがありますか?

朴:第一に「良い演奏をする」。「今日のコンサートはハズレ」と思わせてしまう演奏だけはしたくない。わざわざ足を運んでいただいたお客様に良い演奏を聴いて欲しいので、どのコンサートも同じクオリティを保ちたいと思っています。
なので、結構ルーティーンを作ったりしますよ。いい演奏会が出来た時には朝からの行動を「う~ん」と思い出して、次の時にやってみたり(笑)

Q3 前回のミューズでの演奏会の後、半年間スペインに留学されていたんですよね?

朴:私は、もともとスペインが好きで、一度住んでみたいと思っていました。私は教えてもらって、研究したり、考えたりするのが好きなんです。演奏ばかりしているとアウトプットばかりで、やっぱりインプットも必要だなと思いスペインに勉強しに行きました。

Q4 スペインで楽しかったことはありましたか?

朴:毎日が楽しくって!学校の帰りに散歩するんですけど、その散歩道が美しくて、それを見ながら毎日癒されるんです。自分の心が綺麗になっていくので、音楽も綺麗になっていく感じがするんですよ(笑)

あと、12人居る寮に住みました。(全員ギタリスト)初めての寮生活は貴重でした!ウィーンに留学していた時は1人暮らしだったので、毎日誰かと家の中で会うという経験は家族としかなかったんですね。それが、スペインに居た6ヶ月間、全世界から集まっている人達に毎日会うことで皆、それぞれ個性が強くてこういう特徴があるんだなって身近に感じることができたので、なんというか「ギュッ!」と圧縮された空間でした。

私が通ったアリカンテのクラシックギターマスターコースでは、1週間ずつ先生が変わるシステムだったので、毎週1回、先生のお別れパーティがあるんです。それぞれ自分の国の料理をして先生をおもてなしするんですよ。そのパーティも面白かったし、いろんな国の人とお話できて文化を知るのが楽しかったです。

毎日がフェスティバルみたいな感じもありました(笑)南米人が多かったので、お酒を飲む飲む。そして飲んだら必ず踊るんです(笑)で、その踊りを間近で見ると踊りの「ノリ」がまた勉強になるんです。

ギターは南米の曲も多いんですけど、日本はどうしてもシャイでどうすればいいのかわからなかったり、体がついていかなかったりしますよね。でも彼らを見て「あぁ!こういうことか!」とちょっとわかったりするんです。スペインには(見たもの感じたもの)全てを勉強しよう!と思って行ったので、全てが新しい発見でした。

Q5 ウィーンに留学していた時とはまた違ったということですね?

朴:ウィーンに留学していた時はまだ学生で、親のお金で行かせてもらっていたので、外食したりしてもいいのかなぁって考えちゃいました。少しでも楽しむと罪悪感というか申し訳ない気持ちがありました。

スペインは自分でお金を貯めて留学したので、罪悪感はなく(笑)楽しめました。そして、実は楽しむことも勉強なんだ(演奏に繋がる)とわかったんです。スペインに留学できたのはとても良かったです。

Q6 スペインでお薦めの場所はありますか?

朴:アンダルシアとか南の方がお薦めです!なんというかスペイン色が強いんですよ。そういう意味ではバルセロナもいいんですけど、人が多い(笑)。お薦めはバルセロナにちょっといってからアンダルシアでたっぷり・・・かな。

Q7 今回のプログラムについて聴きどころはどんなところですか?

朴:前半はギターの名曲を聴いていただいて、すっと音楽の世界に入ってもらおうと思います。

前半に出てくるスペインの作曲家イサーク・アルベニスの曲は私が実際にその町に行ったので何かそこで感じ取ったものをお届けできればいいなと思います。

後半はブローウェルがブラジルのギタリスト、オダイル・アサド(有名な兄弟ギターデュオ「アサド兄弟」の弟。)に書いた曲「旅のソナタ」を演奏するんですが、すごくブラジル的な曲なんです。実は、スペイン留学の時にアサド先生に教えていただくチャンスがあって、教えてもらえるならば、アサド先生が思い入れのあるこの曲を教わろうと練習したんです。本当は練習だけのつもりがあまりにもいい曲なので、皆さんに知ってもらいたいと思ってプログラムに入れました。ぜひ聴いていただきたいです。

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