カテゴリー別アーカイブ: インタビュールーム

インタビュールーム 成田達輝&萩原麻未(2017年)

※このページでは、過去のインタビューを記録として掲載しています。
※掲載プロフィールはインタビュー当時のものです。

インタビュールーム:成田達輝&萩原麻未
デュオリサイタルにむけて
(2017年4

こちらの演奏会は終了しています。

成田達輝 NARITA Tatsuki〈ヴァイオリン〉
2010年ロン=ティボー国際コンクール2位/サセム賞、12年エリザベート国際コンクール2位/イザイ賞を受賞、一躍脚光を浴びる。パリ国立高等音楽院修了。各地でリサイタルや国内外のオーケストラと共演が決定している。ホテル・オークラ音楽賞、出光音楽賞、上毛芸術文化賞、道銀道銀芸術文化奨励賞音楽賞受賞。使用楽器:ストラドヴァリウス”Tartini”1711年製(宗次コレクションより貸与)及びガルネリ・デル・ジェス“ex-William Kroll”1738年製(匿名の所有者より貸与)。
萩原麻未 HAGIWARA Mami〈ピアノ〉
広島県出身。第27回パルマドーロ国際コンクールにて史上最年少の13歳で第1位。2010年第65回ジュネーヴ国際コンクール〈ピアノ部門〉において、日本人として初めて優勝。パリ国立高等音楽院及び同音楽院修士課程、パリ地方音楽院室内楽科、モーツァルテウム音楽院を卒業。現在、日本とフランスを中心に、ソリスト、室内楽奏者として演奏活動を行っている。これまでに、国内外における主要オーケストラとも共演を重ねているほか、様々な国際音楽祭に招かれている。ホテル・オークラ音楽賞、新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞、出光音楽賞、文化庁長官表彰(国際芸術部門)など受賞。

  • Q1 ヴァイオリンを始めたきっかけは何ですか?
    成田さん(以後・成)気づいたら始めていました。(笑)母親の勧めで、 男の子が生まれたらヴァイオリンを、女の子生まれたらピアノを弾かせたかったそうです。5歳下の妹も、ピアノを弾いていましたが、隣の部屋でがむしゃらに練習する兄の姿に幻滅したのち、あっさりスポーツとダンスの道に進みました。

● Q2 ピアノを始めたきっかけは何ですか?
萩原さん(以後・萩)母親の勧めでエレクトーンを習い、そのあとピアノを弾き始めるようになりました。

  • Q3 プロになろうと思ったきっかけってありますか?
    (成)中学生の時に、読売交響楽団をコンサートマスターとして長年牽引されてきた、藤原浜雄先生に習い始めてから、先生の音楽演奏の情熱に惹かれて、プロになろうと決意しました。(萩)

    始めはお花屋さんやケーキ屋さんになりたいなど考えていましたが、5歳のときに受けた地元のコンクールで演奏したことをきっかけにピアニストになりたいと言い始めるようになりました。

  • Q4 ヴァイオリンの好きなところはどんなところですか?
    (成)音楽を演奏すること自体は、愛していますが、ヴァイオリンの演奏は、構え方が不自然ですから、あまり好きではありません。(笑)良い子はマネをしないように。ピアノは結構好きです。自分で調律してみたいです。
  • Q5 ピアノの好きなところはどんなところですか?(萩)どんなところと言い表せないほど切っても切り離せない存在ですが、音楽との関わりがたまたま私にとってはピアノを通して、ということだったのかもしれません。ピアノは音を鳴らすことは誰にでもできて(猫ちゃんでも!)どんな方にも親しみやすいところでしょうか。
  • 今、音楽以外で興味のあること、夢中になっていることはありますか?
    (成)最近はコーヒーをいかに美味しく淹れるかが、その日一日の命運を担っていると言うか、原動力になっています。ラーメンも好きです。今の住まいの近くに、美味しいラーメン屋があって、神がかり的な味です。本も読みます。哲学に興味があり、今は音楽家の恋文という本を読んでいます。面白いです。(萩)音楽以外で、と質問いただいているのに音楽に関わることになってしまうのですが、最近パイプオルガンを習い始めました。鍵盤を通して木管楽器を吹いているような、合唱団を指揮しているようなとても不思議な感覚で、まだまだ上達するには程遠いですがとても惹かれています。
    あとは最近テレビでたまたま見たプラネットアースという番組に惹きつけられました!
    散歩もスーパーで買い物することも好きで、自然豊かで静かな場所が好きですね。
  • Q7 今回の曲で、この曲ぜひ聴いてもらいたい!という曲はどれですか?(全曲聴いてもらいたい曲だとは思いますが、その中でもあえてこれ!というのがあれば・・・)
    (成)前半2曲目のストラヴィンスキーの曲には注目していただきたいです。アリストテレスの詩学に影響を受けて書かれた曲で、哲学的な造形の中に情緒が見え隠れする、大変に美しい曲です。(萩)ひとつを選ぶことはとても難しいので、質問の答えにならず本当に申し訳ないのですが、プログラムを組み立てるということは、レストランでの食前酒、前菜、メイン(肉と魚?)、デザートと少し似ているようなところがあるかもしれません。食事から感じる味覚も音楽を聴くこと同じく、見えない感覚でなかなか正確に言葉にするのは難しいですよね。
    ただ、おいしいものはおいしい!説明はできないけれど感動したものは感動した!それで良いしそれが一番じゃないかなと思います。
  • Q8 今回共演される萩原さんを成田さんからご紹介していただけますか?
    (成)萩原さんの演奏を聴いた瞬間、心を鷲掴みにされる緊張感と、情熱とが入り混じった、彼女にしか聴こえない音が、会場にほとばしる時、聴衆の誰しもが、聴きにきて良かったと思えるような演奏をしてくれます。
    素直な、まっすぐな音楽です。僕も当日が今から楽しみです。(萩)音楽はその人の人柄が現れる、とも言われますが彼の音楽はこうだ と言い切ることはとても難しく、様々な魅力、色々な側面、引き出しをもったとても魅力的なヴァイオリ二ストだと思います。
    それでも敢えて、言葉にするとしたら知的で上品な佇まいながらも、内から湧き上がる情熱を秘めた雰囲気、でしょうか。
    探究心がとても強く、この度の演奏会までにもまたひとまわりもふたまわりも変化していると思いますので、未知なる世界に当日の演奏会がとても楽しみです。

インタビュールーム 横山幸雄(2016年)

※このページでは、過去のインタビューを記録として掲載しています。
※掲載プロフィールはインタビュー当時のものです。

インタビュールーム:横山幸雄
ピアノリサイタルにむけて
(2016年2月

(演奏会はすでに終了しています)

横山幸雄 (C)引田匡史
横山幸雄 1990年ショパン国際コンクールで日本人最年少入賞を果たす。以来、人気実力ともに常に音楽界をリードするトップ・アーティストとして活躍。受賞歴多数。2010年「ショパン・ピアノ・ソロ全166曲コンサート」でギネス世界記録を打ち立て話題となる。TOKYO FM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い」のパーソナリティ。上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授。オフィシャルサイト  http://yokoyamayukio.net/

Q1 まず、今回のプログラムを選ばれた理由や、曲の魅力を教えてください。
A. 京都で何度も演奏をさせいただいていますが、今年25周年と言う事で 私の演奏活動の中心であるベートーヴェンとショパンをまずは考えました。そして、その二人の間の時期に活躍していた、シューベルト、そして、シューベルト と同時期にライバルとして活躍していたリストを選びました。曲目については、何度も演奏会にいらっしゃっている方にも、初めて演奏会にお越しいただく方に も楽しめる曲を選曲しました。

Q2 今年、デビュー25周年という記念の年ですが、横山さんが、ピアノを始めたきっかけは何でしたか?
A. 遠い昔のことですので覚えていないのですが(笑)母の話によると、母がピアノを教えていたので、家にピアノがあって、おもちゃ代わりにピアノを弾いて遊んでいたのが最初のようです。

Q3 最近ではピアノを習っている方も多いですが、ピアノを習っている方に何かメッセージをお願いします。
A. 音楽を勉強するのは、教養の一つです。ただ、まず演奏を聴いて「私も やってみたい!」と思うのが原点ではないでしょうか?ですから、ぜひ演奏を生で聴いて、何かを感じてください。そうすれば、モチベーションが上って毎日の 単調な(笑)ピアノの練習も続けられると思います。

Q4 デビュー25周年を迎えた感想はいかがですか?
A. 25と言う数字にはあまりこだわりませんが、子どもの頃から音楽中心 で過ごしてきて、小学生からステージに上ってきたので、それをそのまま続けて来たという感じです。このまま、また25年続けていけば70歳になります。今 後何が起こるかわかりませんが70歳で演奏をしていると考えると、今、ちょうど半分くらいなのかなぁと思います。

Q5 25周年を迎えて、何かチャレンジしたい事はありますか?
A. 20代後半、30代の体力がある頃に、とにかくレパートリーをひろげ たいと思ったんです。自分の好きな曲を見つけるとしても、やはり全曲を知らなくては、見つけられないですからね。その観点から、ショパンやベートーヴェン の全曲演奏にチャレンジしたいと思いました。年をとって、その中から自分の好きな曲を掘りさげて、クオリティーを高めたいと思っています。

Q6 演奏会に向けての皆さんにメッセージをお願いします。
A.  京都にあるレストラン(横山さんプロデュースのお店)で毎月1度は演奏しています。そんなこんなで月に2・3回は京都に来ていますから、気分は「第2の故 郷」です。お店でのサロンコンサートのような演奏会とはまた違い、ホールでの演奏会は場所も広く、多くのお客様にお越しいただく中での演奏ですし、ホール 特有の響きや雰囲気がありますので、とても楽しみにしています!皆さんもぜひ楽しんでください。

お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!

インタビュールーム 朴葵姫(2015年)

※このページでは、過去のインタビューを記録として掲載しています。
※掲載プロフィールはインタビュー当時のものです。

インタビュールーム:朴葵姫(パク キュヒ)
(2015年10月)

(演奏会はすでに終了しています)

朴 葵姫(パク キュヒ)Kyuhee Park
韓国仁川生まれ。12年アルハンブラ国際ギターコンクール第1位及び聴衆賞などなど主要ギター・コンクールでの優勝・受賞が続く。04年東京音楽大学に入学。06年よりウィーン国立音楽大学に留学。これまでに、荘村清志、福田進一、アルヴァロ・ピエッリの各氏に師事。ギター界の次代を担う新星として注目と期待を集めている。

※10月の麗らかな日に、関西で演奏会を終えられた朴さんを京都で捕まえて直撃インタビューを行いました!彼女の人柄が良くわかるひと時でした(可愛かったぁ~^^)※朴ちゃんその1 修正

Q・朴さんは3歳の時に、お母様が通ってらしたギター教室で、先生に薦められてギターを始めたそうですが、その時の気持ちって覚えてらっしゃいますか?
A・その時の気持ちはさすがに覚えていませんね(笑)。気がついたらギターで曲を弾いていたって感じで、それが5歳ぐらいだったと思います。

Q朴さんは1歳から横浜にいらしたんですよね。
A・ はい。1歳から5歳まで日本に居ました。その後、父の仕事の関係で韓国で15歳まで過ごしたんですが、私が高校生になる頃に父が単身赴任で日本に行くとい う話が出た時に、私はどうしても福田進一先生に習いたい!と思っていて、日本についていく!って付いて来たんです。それでそのまま日本で音大に行き、 ウィーンに留学して…という流れです。

Q・日本の高校って部活動が盛んなんですが、何か入ってましたか?大萩さんはハンドボール部に所属していたと聞きましたが。
A・いえ、何も入っていないんです。そもそも運動は苦手で、運動部という選択肢はなかったんですけどね。

Q・じゃぁ「ギターが恋人」って感じなんですね(笑)
A・ええそうなりますね。「ギターが恋人」ってなんだか嘘っぽいですけど(笑)

Q・デートとかします?(笑)
A・ しますよ(笑)音楽をする上で、人生経験は大事ですものね(笑)でも、そういうのが出来ない時には、私は映画を見るんです。映画で感情を学んだりします。 マスタークラスに行くと先生によく「練習だけするんじゃなくて、いろんなものをたくさん見て感情の引き出しをいっぱい作りなさい」と言われてたんです。そ の頃の私は「え?練習が一番大事なのに??」と思っていたんですけど、今になって「感情の引き出し」がわかるようになりました。演奏する時に場面をイメー ジして演奏すると自分も弾きやすいし楽しめるんです。それをお客様が感じ取ってくださったりすると嬉しいんです。本も読んだりしますが、映画の方がすごく 直接感情が来る感じがしてよくみます。

Q・お薦めの映画ってありますか?
A・岩井俊二監督の「Love Letter」(1995年公開)はお薦めです。

Q・ギターをやめて、何か違う事をしたいと思った事ってありましたか?
A・それが、無いんですね、高校の時も周りがいろんなクラブに入っている中、一人だけ帰宅部でしたが、ギターをやめるとかも思わなかったし、他の楽器にも興味を持たなかったし、ギター一筋でしたね。ギターが凄く好きなんで。
でも、最近は写真ばっかり取ってるんです。ヨーロッパに行ってから、この風景を残したい!と思って、ちょっとずつ撮るようになって今では趣味になったんで すけど、初めて国際コンクールで優勝して、賞金をもらった時、自分にご褒美として、一眼レフのカメラを買ったんです。今でもそれで撮っていて、それが自分 にとってすごい財産になってきています。
「スペインの旅」という私のCDがあるんですが、その中の写真は私が撮ったものなんです。「スペインの旅」ということだったので、実際にスペインに行った時の写真が入っています。

Q・この冬、スペインに留学されるそうですが、スペインには行かれたことがあるんですか?
A・私、スペインは好きな国なんです。
スペインは芸術作品も沢山ありますもんね。
そうなんです。サグラダ・ファミリアはいつも中に入る為の行列がすっごく出来ていて、外からだけ見て、後はグエル公園に行ったりしていたんですが、先日思い 切って並んで入ったんです。もう素晴らしくって!暑い中待っていた甲斐があったというか、凄いんだろうなぁ!とワクワクしていたんですが、それ以上に凄く て、涙が出るくらい素敵でした。

 Q・京都での演奏会は初めてということですが、あまり京都に来られる事はないですか?
A・演奏では来たことが無いんですが、一人でよく遊びに来ます。

Q・え!そうなんですか。では、お気に入りの場所とかありますか?
A・三千院ですね。あと、祇園の町並みも好きです。今度、京都の穴場をぜひ教えて欲しいです!

Q・今回のプログラムのぜひ聴いてもらいたいという曲ってありますか?
A・ グラナドスの「詩的ワルツ集」という曲はもともとピアノ曲なんです。ギターにも編曲されているんですが、ソロの指4本だと、ピアノの響きに足りないんです が、今回デュオということで響きも倍になりますし、よりオリジナルに近づけるかな?と思います。この曲は本当に綺麗な映画の場面が流れるような感じで、私 の一番好きなピアノ曲なんです。
プティの「トッカータ」はギターデュオのオリジナルの曲なんですが、響きがすごく面白くて不思議な感じなんです。ファリャの曲はドイツの有名なギターデュオが自分達の為にアレンジしたんですが、ギターアレンジが素晴らしいんです。
今回演奏するのファリャもそうですけど、スペインの作曲家の作品ってギターの響きにあう曲を作る事が多いんです。アルベニスなんてギター曲一曲も書いていないのに、ギタリストの方が彼の曲を好んで弾くくらい!
あと、京都のギタリストの藤井眞吾先生の「ラプソディ・ジャパン」も素敵で、日本の昔歌を何個も並べているんですが、違う曲なのに全部つながっているのが面白いんです。

Q・何回か大萩さんとデュオリサイタルされていますけれども、お二人で演奏するきっかけってあったんですか?
A・実は、ギタースクールの打ち上げで、二人で何か演奏しようかと言うのが最初ですね。

Q・え?宴会芸だったんですか?!
Aそう、宴会芸(笑)。ちょっと遊びっぽい感じでした。

Q・今後、チャレンジしてみたい事とかありますか?
A・ さっきの話にもありましたが、写真が好きで、たくさん撮っているんです。それで、写真とギターのコラボが出来たらと思っています。例えばこの曲はこのイ メージという写真を撮って、その写真をロビーに飾ってみてもらったり、実際演奏しているところのバックに映して聴いてもらうとかしてみたいなと思ったりし ています。
写真と音楽ってとても似ていて、撮れば撮るほど奥が深いんですね。
写真を撮るようになってから、物事を見るようになったんです。普段は見ないような、道端の草花だったり、小石だったりを良くみると綺麗だと気がついて、写真を撮るんです。音楽でも、見逃してしまうのがいっぱいあるので、それを見出すことが大切だなと。

Q・最後に京都の皆さんにひとことお願いします。
A・トークもしながら、曲の説明もしながら、楽しくわかりやすくしたいなぁと二人とも思っているので、ぜひ来ていただきたいです。絶対楽しいと思います!ぜひ来てください!