大萩康司(おおはぎやすじ)&三浦一馬(みうらかずま)デュオリサイタルにむけて(2018年9月)
※こちらの公演は終了いたしました。
大萩康司(おおはぎやすじ)Ohagi Yasuji〈ギター〉
宮崎県生まれ。若干20歳で、ハバナ国際ギター・コンクールにて第2位及び審査員特別賞を受賞。日本での活動に加え、欧米やアジアなどにも活躍の場を広げ、各地で熱狂的な支持を得ている。これまでに15枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。ホテルオークラ賞、出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。
三浦一馬(みうらかずま)Miura Kazuma〈バンドネオン〉
10歳でバンドネオンと出会い、自作CDの売上でアルゼンチンに渡航。2008年、第33回国際ピアソラ・コンクール準優勝。2015年、第25回出光音楽賞受賞。ソリストとして国内外で活動。2017年には自らが率いる室内オーケストラ「東京グランド・ソロイスツ」を結成。
インタビュー / 大萩康司&三浦一馬(2018年)
Q1楽器を始めたきっかけは何ですか?
(大萩)8歳の時、母が楽しそうにギターを弾いているのを見て自分も「弾いてみたい」と思い、始めさせてもらいました。
(三浦)それまで全く存在も知らなかったバンドネオンですが、10歳のときに家族でたまたま見ていたTV番組でこの楽器の存在を知り、心へ直に訴えかてくるような深い音色や、まるで生き物のように自在に伸び縮みする形に、一瞬で虜になってしまいました。僕にとっては、まるで運命的とも言えるバンドネオンとの遭遇。これが、楽器を始めたきっかけです。
Q2楽器以外で今はまっていることはありますか?
(大萩)最近楽器が、特に特にギターを弾くことにまた面白みを見つけていて、ハマっています。
(三浦)靴磨き。一度、高校生の頃にも興味を持ったことがありますが(かなり渋いですね…)、いま、再び自分の中でマイブームになっています。調べていくうちに知ったのですが、最近では、ワックスで整えた後に、ウイスキー(スコッチ)を少量付けて仕上げる「モルトドレッシング」という艶出し作業までしています。趣味と実用を兼ねたような部分はありますが、磨き上がった靴を履いて出かけるときは、やはり気分が高まります。
Q3休日の過ごし方は?
(大萩)1日だけ休めるとしたら、とにかく身体を休めるためにゆっくり過ごします。一週間休めるとしたら、長野や新潟、富山あたりまで行って渓流釣りや堤防釣り、またはミニベロでポタリグ(ミニ自転車で、ゆる~くサイクリングすること)。あとは温泉旅行もいいですね。一ヶ月休めるとしたら、間違いなく日本を離れて旅行するでしょう。
(三浦)基本的にはインドア派ではありますが、ある日突然思い立って、アクティブに動く時もあります。丸一日を掛けて車の整備をしてみたり(ボンネットを開けて中をいじることもあります)、家具などのショールーム巡りをしてみたり。でも、基本的には家でのんびり過ごす事の方が多いです。
Q4今回の演奏会で「これは聴いて欲しい!(全部だとは思いますがあえて)」という曲はどれですか?またその理由は?
(大萩)全てです。なぜなら全ての曲に対して愛情を持って取り組んでいるからです。
(三浦)「ある貴紳のための幻想曲」は、ぜひお聴き頂きたいですね。もともと、ギターと管弦楽のための協奏曲ですが、いつかこの曲を2人で出来ないかと、実は長年構想を温めてきました。僕がこの曲をプログラムに入れることを熱望し、大萩さんも快くお引き受けくださることになったのです。このコンサートでの演奏が初披露になりますので、特にこの曲は必聴です!
Q5大萩さん、今回共演される三浦さんのご紹介をお願いします。
(大萩)ギタリストの自分が他の楽器を褒め称えるのもなんですが・・・まず、バンドネオンを知らない方にはぜひこの楽器を知っていただくためにも会場へお越しいただきたいです。そしてその独特な音の魅力を感じることができると思います。そんな素敵な楽器を操る三浦一馬くんは、自分から数えてちょうど一回り下の午年。見るからに好青年ですが、一度楽器を鳴らし始めると彼の中にある野生の部分が垣間見られる嬉しいギャップがあります。お互い知り合って10年以上になりましたが、破竹の如く成長&出世していく彼を見ていると、親戚のおっちゃんのような嬉しい気持ちになります。
Q5’三浦さん、今回共演される大萩さんのご紹介をお願いします。
(三浦)「音の詩人」とも称されている大萩康司さん。その音色はどこまでもしなやかで、そして確固たる世界観を持たれており…。僕は共演をする度に、いつもご一緒できる幸せを感じています。早いもので、初めてお会いしてから10年が経ちますが、僕にとっては、いつまでも背中を追いかけて行きたい先輩ですし、何よりも尊敬する大好きな兄貴です!